■「住宅」という建築
建築を評価する基準として、いろいろな要素があります。
「機能」「耐久性」「経済性」「美しさ」など、建築を考える上で無視できない要素です。しかもこれらの要素は優先順位がつけられません。
あまりに多くの機能を盛り込んだために、維持費がかかったとか、建物の美観を優先したために、竣工後間もなく破損したとか、なにかを優先するとそういう結果をもたらします。
優先順位はないけれど、すべてが大切としか言いようがありません。建築を考えるには優れたバランス感覚が必要です。
建築の原点である「住宅」もそういったバランスの上に成り立っています。
特に注文住宅の場合はユーザーの要望がはっきりしているので、各々の住宅ごとに独特のバランスを持って成立しています。建主の価値観がその住宅独自のバランスをつくるのであり、またそうでなければ、住宅は建築として成立しません。
あなたにとって「住宅」は買うものですか?
創るものですか?
買った住宅にはあなたの価値観は反影されていません。
誰か他人のバランス感覚だけで造られたものだからです。
鉄骨構造のイメージ | 木構造のイメージ | |||||
鉄骨住宅の場合は住宅内部に柱がありません。その為、柱の位置に影響されない自由なプランや、大きな開口(窓)が実現できます。また将来、間取りの変更も自由です。
それに比べ、通常の木構造はまるで柱の林の中に住んでいるようなイメージです。もちろん、住宅の間取りに従い、邪魔にならない位置に柱を配置していきますが、鉄骨造のような自由度はありません。
また、2階に柱を設置すれば同じ位置に1階にも柱が必要になり、1階のプランはかなりの制約のなかで計画しなければなりません。たとえば、開放的なリビングダイニング一体のオープンプランや、車2台分のゆったりした屋内駐車場などを1階に設けるには適した構造とはいえません。
ツーバイフォーの場合も柱が壁に替わるだけで結果は同じです。
そして鉄骨構造は木構造に比べて、地震や火災などの災害にも強く、長期的な耐久性にも優れているのは言うまでもありません。
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